会長挨拶
佐藤 豊実 |
第40回茨城県母性衛生学会学術集会の大会長を担当させて頂きます筑波大学医学医療系産科婦人科学教授の佐藤豊実です。
今年度は第40回という節目の学術集会となります。2021年11月13日(土)に、つくば国際会議場を現地会場として公開講座部分をライブ配信とするハイブリッド開催を目指しています。今後の動向によっては、新型コロナウイルス対策として、完全WEB開催への移行もあり得ますが、状況が許せば例え一部ではあっても皆様のお顔が見える開催形式を目指したいと思っております。
私の専門が婦人科がんであり、従来は「がん」と「母性衛生」とは距離があるという感覚でした。しかし、若年のがん患者さんが辛い治療に耐えて治る時代を迎え、治癒後の人生を豊かに設計できるチャンスを逃さないような支援の提供が求められ始めていると感じます。そんな思いから今回のテーマを「ガンになっても・・・, ママになりたい! パパになりたい!」とさせて頂きました。
会長講演では女性のライフサイクルにおけるイベント時期の変化と婦人科がんの発症と私の専門分野である婦人科がんの患者さんに対する妊孕性温存治療についてお話しさせて頂きたいと思います。
また、婦人科以外のがんを発症した患者さんに、抗がん剤などの治療前に、卵子や精子を保存し、治癒後に児を得る可能性を残す「がん・生殖医療」が茨城県でも始動しています。この内容を公開講座のシンポジウムとして発信予定です。
第40回学術集会のために、多くの皆様に支えていただいており、この場を借りて感謝申し上げます。本学術集会にご出席の皆様が、何か一つでも得るものが有ったと思えるよう、努めて参りますのでよろしくお願いいたします。