学会紹介

創 立 昭和56(1981)年2月21日
会 長 平成29(2017)年4月~ 佐藤 豊実 筑波大学医学医療系 教  授

 

歴代会長

初 代 昭和56(1981)年2月~平成04(1992)年5月 岩崎 寛和 筑波大学臨床医学系 教  授
第2代 平成04(1992)年6月~平成10(1998)年5月 花岡知々夫 東京医科大学 名誉教授
第3代 平成10(1998)年6月~平成29(2017)年3月 久保 武士 筑波大学臨床医学系 教  授

※所属・役職は就任時

 

ごあいさつ(昭和56年9月15日)

茨城県母性衛生学会の発足に当って

会長  岩崎 寛和

 医療発展の歴史は先ず疾患の治療学から始ったのは御承知の通りであるが、今日では治療より予防が優先される時代になってきた。世界的人口爆発を抑制するためには少産少死が第一の目標であり、その次にはこの世に生を受けた人々が、人生を健康で楽しく全うできるような社会作りが必要であり、さらに人類社会の永遠の繁栄を築くためには、次世代の育成が必須の条件となる。これらの目標は単に目の前の疾患を治すだけでは達成されないのであって、社会的基盤に立脚した予防医学が重要な意義をもってくる。

 かゝる役割は医療従事者のすべてが責任をもたなければならないのは申すまでもないが、人類の歴史を築いて行く役割という点では、リプロダクション(生殖)に直接関わっている我々母性衛生関係者の責任が極めて重要ということができよう。

こゝに医師(とくに産婦人科医と小児科医)、看護婦、助産婦、保健婦、栄養士など母性衛生に直接関与する医療従事者を中心に、医療行政や社会医学者さらにはもっと広く社会学者をも含めた領域の人々の交流の場として、母性衛生学会が設立された意義があるわけである。全国的な組織としての日本母性衛生学会はすでに20有余年の歴史をもって運営されているが、今回地域活動の場としての本県に本会が設立の運びに至ったのは、むしろ遅きに失したというべきかもしれない。

しかし換言すれば、機まさに熟した時期に設立に至ったわけで、今後の活動ならびに発展は期して待つべきものがあるともいえよう。個人の能力には限界があるが、集団の力には限りがない。各業種に属す人々が、手を携えて結束すれば為し遂げられないことは何もない。医療過疎地といわれる北関東に最大の面積を占める茨城県の母性衛生を日本のトップレベルに到達させるべく、皆様のご努力を期待して已まない次第である。

私には皆様のご推薦により会長の席を汚すことになったが、粉骨砕心、会の発展のために努力する積りであり、皆様の絶大なご支援をお願する次第である。最後になったが、本会が日の目を見るに至ったのは星合久司副会長の献身的な御努力の賜である。こゝに深甚の謝意を表するとともに、今後一層の御尽力をお願いしてご挨拶とする。

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