会長挨拶
重光 貞彦 |
第41回茨城県母性衛生学会学術集会の大会長を担当させて頂きます龍ケ崎済生会病院副院長の重光貞彦です。
今年度は2022年11月23日(水・祝)に、茨城県母性衛生学会事務局を置いてあります茨城県立医療大学を会場として開催する予定です。新型コロナウイルスは第6波が一段落したとはいえ、まだまだ油断できないところです。状況によっては開催形式に変更があるかもしれません。昨年度は佐藤豊実会長のもとでつくば国際会議場に参集することができ、学術集会本来の姿に戻りつつあることを感じました。何とか皆さんが活発な意見交換のできる場を提供できるようにしたいと思っております。
さて、今回のテーマは「次のお産はどうなるの?― 既往帝切後分娩のささえかた ―」としました。長年、産科診療を行っていると帝王切開でお産をされた方から「今度は普通に産みたい。」とか「一度は陣痛でお産がしたかった。」という声をしばしば耳にします。もちろん既往帝切後分娩やTOLACについての条件や考え方は産婦人科診療ガイドラインなどにも明記されています。医療者はそれに沿って診療しているわけですが、母性の本音の声を聞くと、「選択の余地があるときは意思決定に必要は情報をきちんと伝えられているか。」「選択の余地がない場合はその理由を十分に理解してもらえているか。」「母性心理に寄り添った対応ができていたか。」などと自問自答する次第です。同じような悩みをかかえ努力や工夫をしている施設も多いと思います。そうした皆さんの声を集めて日常診療の参考にしていただければと思い、このテーマを企画しました。
また、特別講演を常磐大学の秋山邦久先生にお願いしました。妊産婦さんと向き合うときのコミュニケーション力についてお話しが聞ければと思っております。実は秋山先生には本学会の第38回学術集会の時にもご講演いただいているのですが、まだまだ聴き足りないと再登壇をお願いしたところ、まだまだ話し足りないとお忙しい中お引き受けくださいました。必ずや日常診療にすぐに役立つお話しが聞けるものと思っております。
皆さんにはコロナ禍でいつも以上に気を遣い、忙しいなかで学術集会に向けて準備をされていることと思います。実り多い学術集会となります様に努力して参ります。どうぞよろしくお願いいたします。
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